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人生の岐路で感じることを伝えたい

千手観音像

数年前、京都のどこかのお寺で巨大な千手観音像に出会った。

 

仏像の前に静かに立って眺めるのが好きだ。

話しかけられるような感覚になったり、急に何かに気づくことがある。その時もしばらく目の前に立っていて気がついた。

 

神様なのか仏様なのか分からないが、何かが私を毎日あれやこれやと助けようとしてくれている。

それなのに私は、その手助けに全く気がつかずに今まで一人で不安がり自ら助けを遠ざけていたのかも知れない。

 

私は不安という感情が強い。時にそれは制御が難しくなるほどに強くなる。

そこに一人でなんとかしないと。という気持ちが加わると一気に猛威をふるう。

 

一人でなんとかしなきゃいけないことなんて本当は何もない。

 

誰に頼ったっていいんだ。

 

どうして頼れない?

迷惑をかけたくない。

迷惑だと言われたの?

言われてないけどそうに違いない。

 

言われてもいないことを決めつける。

妄想で自分を苦しめている。

 

「私たちはあなたをあれやこれやと手を変えて助けようとしているよ。」

 

千手観音像にそう言われた気がした。

沢山の手から色々な道具を差し出されている。

助けようと様々な方法で。

 

差し出された助けをありがたく受け取ろう。

 

心を開き感謝の気持ちで。

 

そして私が誰かを助けたいと思った時は

 

この千手観音のように様々なアプローチを試みよう。

 

一つの手でダメだったからと簡単に諦めることなく、千通り試す気持ちで手を変え品を変え試みよう。誰もが救われる方法なんてないんだ。

人の悩みはそれぞれ違っているから、その悩みに合った救済方法が必要なんだね。

 

千手観音さまを見てそう感じました。