next stage

人生の岐路で感じることを伝えたい

初めてルアー釣りをやってみた感想

夫の趣味は釣りだ。趣味と言ってもまだ夫も釣りを初めて1年程度で釣りには10回くらいしか行っていない初心者なのだが、釣りが好きなようで釣竿やらルアーやらと色々と道具を揃えている。

 

数年前、サビキ釣りというものを海浜公園で体験したことがあった。

サビキ釣りとは釣竿の先にカゴと針がたくさんついていてカゴに入れた餌を揺らしながらそれを食べにきた魚に針をさして釣り上げる方法なのだけれど、それが私にはどうにも合わなかった。

時期や時間帯の影響なのかも知れないが、食べられないくらい小さな魚の目などに針が刺さった状態で釣れた。小さ過ぎて食べられなかったりフグが釣れてしまったりで針を外しリリースするのだけど、目をケガした魚はこのあとどうなるのだろうかと無駄に傷つけてしまった罪悪感でいっぱいになった。それから釣りは自分には合わないと思いやっていなかったのだが、

田舎に引越して海が近くなったので今度はルアーで釣る釣りをやってみることにした。

 

一通りレクチャーしてもらい竿を振る。

まず、投げた先がどこに落ちたのかが分からない。思った方向になかなか飛ばない。風に流されたり、すぐ目の前に叩きつけたみたいになって自分の不器用さに2人で大笑いした。

クルクルとリールを巻いていく。静かな水面に波紋が広がる。ルアー釣りはルアーを餌の魚だと魚に思わせて狙った魚を釣るのだけど、こんな不自然な動きをするものを魚だと思って食べる魚はいないだろうな。と思った。うん。やっぱり釣れない。何度か繰り返す。静かに動かしてみたり、左右に動かしてみたり。しかし釣れない。

投げるのは慣れてくると少し上達しなかなか楽しい。海の音と景色や夕日も素敵だった。しかし魚は釣れない。時々すぐ近くで魚が跳ねる。魚は確実にいるのに釣れない。

もう、いっそ網を買ってきて投げ入れたい衝動に駆られる。でも心を落ち着けてまた竿を振る。ヒュンと鳴る竿の独特の音はなかなか心地よい。しかし釣れない。

夫がやっても、やっぱり釣れない。笑

 

魚釣りって思ったより難しい。魚も賢い生き物だな。としみじみ実感をした。素人なんかに釣られたりはしないんだ。

 

帰りにルアーが違ったんじゃないか?と釣具屋さんに寄って2人であれやこれやと考えて新しいルアーを購入。また一つ夫の釣りの道具が増えた。

釣れないと何とかして釣りたくなる。釣れたら釣れたで、生き物を傷つける罪悪感に苛まれるかも知れないが。初めてやったルアー釣りはまたやってみてもいいかなくらいの気持ちで終わった。自分で魚を釣った時に嬉しいと思えるかが趣味に出来るかの分かれ道になると思う。自分で釣ってその時の気持ちを確かめるまでは試しにやってみようかと思った。