そのままの私でいい
他の誰かのようにならなくても私は私のままでいい。
当たり前のようにそう思える人と、いつも他の誰かのようにならなくちゃ。と思っている人。
人間は大きく2つに分けられると思う。
私は後者側だ。
物心ついた頃から親から肯定された記憶がほぼない。いつも、あれがダメだと指摘されたり、からかわれたり貶されて育った。
親としては雑草魂のような打たれ強い人間になって欲しかったのかも知れない。褒めたり認めたりが恥ずかしかっただけかも知れないし、
ただのうさ晴らしだったのかも。真意は親にしか分からない。いや、もしかしたら親自身も分かっていないのかも知れない。
その真意はさておき、私はいつも今の私では不十分だと感じて生きてきた。
心に大きな傷もいくつもついた。
ずっと消えない傷。何かの拍子で真っ赤な血が今でもドバドバ出てしまう。
傷が心配で心が不安定になり人間関係にも影響を及ぼす。
この傷をなんとか治してあげたいと躍起にもなった。
けれど今日瞑想をしているときに思った。
この傷はきっと消えないし、消さなくていい。この傷があるから私なんだ。
このまんま、これが自分として受け入れよう。
何も治さなくていい。
初めて心からそう思えた。
きっと冒頭に書いた2パターンの前者側の人間からしたら
何を言ってるんだ。あなたはあなた以外の何かになんかなれっこないよ。と思うだろう。
それはそうなんだけど、私はいつも他の完璧な誰かになろうとしていた。
当たり前のように自分はこのままでいいと感じて生きてこれた人間に出会うたびに私は羨ましく感じていた。
そんな私は私で傷を抱えながらも今まで一生懸命に生きてきたんだ。
そんな自分が愛しくなった。
傷があるからきっと優しくなれる。
これからは今の私には不足しているからではなくて、私がやりたいと思うからやる。
そういう動機で物事を行なっていきたいと思う。
やりたいことをやろう。
好きなことをやろう。
自分のために成長できることはやろう。
不足を補うためではなく、私をもっと大切にするために。