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人生の岐路で感じることを伝えたい

引き寄せの法則と心の傷

先日母から誕生日にLINEが来た。

誕生日おめでとうのメッセージと私が生まれた日の朝からの様子を送られてきた。

その内容の半分は父に対する愚痴のような内容だったが私を生んだのはこの母なのだなと当たり前のことを再実感した。

 

毒親だったけど健康体に生んでくれたことに感謝している。

 

無事に生んでくれてありがとう とLINEを返した。

 

約20年前、あんたなんか生まなきゃ良かったと母に言われた。

母は覚えているだろうか?

ケンカをして感情的になって咄嗟に出た言葉だったのかも知れない。でも私はきっとずっと忘れない。今でも思い出すと悲しくて涙が出る酷い言葉だ。

 

今さら20年も前の言葉を蒸し返し母を責めたいわけではない。もう言った本人はとっくに忘れているのかも知れない。

 

私の心の痛みだけが行き場がなくなった状態で生々しいまま残ってしまった。

親は変わらない。この痛みは私が自分で少しずつ癒していくことにした。人に痛みを聞いてもらってたくさん涙を流して治していこう。

 

体の傷は血を流して治っていく。

 

数年前とある手術を受けた時に、血が多く出やすい体質の私にお医者さまがこんな話をしてくれた。「大丈夫。血がたくさん出る人は傷の治りも早いよ。」

同じように、心の傷は涙を流して治っていくものなのかも知れない。涙も血と同じでたくさん流した方が傷の治りが早いのかも知れない。

血も涙も傷を治すためにどんどん流そう。

私たちの体は自分で自分を治せるように出来ている。きっと心もそうなんだ。

 

今まで生きてきて心に傷がたくさんついた。自覚があるものは積極的に治していけるが、問題は自覚のないものだ。

自覚をしないことには治しようがない。

どうやって自覚をするかなのだが、それは、なんだかイヤだ。と思う自分の感覚を捕まえて丁寧に感じるしか思いつかない。

 

長いこと私は引き寄せ信者でポジティブ思考を意識して暮らしてきた。今でも引き寄せやポジティブ思考は本当にあると思うし、素晴らしい考えだと思う。

でも私のように癒えない傷を持った人が引き寄せの法則をやってしまうと、傷を治さないまま蓋をした状態になるのではないかと思い始めた。傷がある人は、無理にポジティブの蓋をするより、たくさん泣いた方がいい。

たくさん泣いて傷が乾いてきてから引き寄せやポジティブ思考をやった方が心に無理がない。

 

治っていない傷に無理矢理蓋をすると、ある時全く思いもよらないところから噴出する。

複雑に捻じ曲がってもう自分でも何が問題なのか分からなくなる。そうならないように、問題は単純に、怒って、悲しんで感じきった方が良いのかも知れない。