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人生の岐路で感じることを伝えたい

不機嫌な人が気になる優しい人たちへ

昔職場にこんな考えの人がいた。

「私は不幸。私がこんなに不幸なのに幸せな人は許せない。」

 

真実はさておき彼女は自分が不幸だと思っていた。

自分の辛い気持ちを懸命に周囲へ伝えようとするが、そこは職場であり

ただの不満と受け止められてしまい誰も彼女が満足が行くような対応はしてくれない。

 

そんな彼女の周りにいつも幸せそうな人がいた。

何気ないことでよく笑い、人に好かれる明るい人。

人の悩みを自分のことのように受けとめる人。

優しいその人は不幸だと思い込んでいる彼女をとても心配した。

 

優しい人は何か自分に出来ることがあれば力になってあげたいと思った。

少しでもその不幸だと思っている彼女の苦しみを減らしてあげることが出来ないかと考えていた。

何か出来ることがあれば遠慮なく言ってほしいと彼女へ伝え、日ごろから優しく接した。

 

しかし不幸だと思っている彼女はその人にも心を開けなかった。

 

心の扉というのはある一定の自信がないと開くことは出来ないようになっている。

その時の彼女には自信も足りなかったのだろう。

誰にも心の内を相談出来ないまま不満だけを募らせていった。

 

言葉に出さずとも不満な態度は周囲へ伝わる。

 

優しい人はだんだん会社で委縮し始めた。

 

自分の何気ない態度で彼女を傷つけることを恐れたためだった。

やりたいことを抑え、いつも彼女のことを気遣ってばかりになった。

 

そんな優しい人をみて不満な彼女は少し嬉しくなった。

自分の苦しみを分かってもらえたような気持ちになった。

そしてもっと分かって欲しくて、さらに優しい人に冷たくあたるようになった。

 

だけどある時優しい人はこう思った

「どうしてご機嫌な人のほうが不機嫌な人に合わせないといけないのか?」

「人の目ばかりを気にして自分のやりたいことが出来ない人生は私の人生だといえるのか?」

 

それから優しい人は不機嫌な彼女に過剰に気を遣うのをやめた。

周りを気にせず自分が良いと思うことを行動するのにはとても勇気が必要だった。

手が震え声がかすれる時もあったが勇気を持って自分が良いと思うことをやり続けた。

 

そんな優しい人の変化を受けて不機嫌な人も何かを学んだのだろう。

ある時ふいに彼女は会社を辞めた。誰にも心は開けないままだった。

 

それから優しい人は

人にはそれぞれにその時の課題があるということを学んだ。

そして苦しんでいるように見えても、実はそれを学んでいる最中の場合もあるということも学んだ。

それから安易に手をかす事だけが人を助ける事ではないということも学んだ。

 

 

不機嫌な人や周りの目が気になり

やりたいことが出来ない優しい人へ

 

自分の人生の主人公は自分

人の目ではなく

自分で考え自分で行動しよう。

それが自分の人生を生きるということだ。