頑張らない人はどんな人?
頑張るということをやめると人はどうなると思いますか?
無気力で抜け殻のように何も行動しない人になると思いますか?
自分の意志を持たず、人の意見に従うだけの人形のような人になると思いますか?
それとも、自分に甘く他人に厳しい人になるのでしょうか?
生きていく上で何も行動をしないというのは、まずあり得ません。
何もしていないように見えても、それは「何もしない」を行動しているとも取れるのです。
自分の意志を持たない人というのも、あり得ません。感情のない人がいないように
誰にも必ず感情があります。感情があれば意志も生まれます。
他人に従っているだけのように見える人も、他人に決断を任せるという自らの意思のもとで従っているとも取れます。
自分に甘く他人に厳しい人になるという線も可能性が低いです。
自分には甘いのに他人には厳しいというのは矛盾が多く、どこかで頑張らないと出来ないことです。
そもそも頑張るとはどういうことなのでしょう?
頑張るの定義はデジタル大辞泉によるとこうあります。
1 困難にめげないで我慢してやり抜く。
2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我(が)を張る。
3 ある場所を占めて動かないでいる。
これを頑張るの定義だとすると、頑張るのを止めた人というのは
1、困難にめげて我慢をせずに諦める人
2、自分の考え・意志を周囲に合わせて、押し通したりしない人,
3、ある一定の場所に固執せず自由に移動する人
ということになります。
なんだ素敵な人じゃないですか。
私たちは頑張らない人を悪い人のように捉えがちで、真面目でストイックな人ほど、
頑張らないといけないと思いがちです。
それが前進する活力となっている時は良いのですが
この頑張り癖は時に自分を苦しめ追いつめてしまいます。
誰も頑張れなんて言っていないのに、段々と自分で自分を頑張らないと価値がない人間のように思い込んでいきます。
それは会社がそう思わせていることもありますし、小さい頃からの育った環境かもしれません。
生きていて苦しい時は、少し頑張り過ぎていないか、自分の心を調べてみてください。
頑張らないことは悪いことではない。
頑張らないことは執着心を捨てることです。
物にだったり、人にだったり、場所にだったりの執着心を捨てること、それが
頑張らないことだと私は思います。
空を飛んでいる鳥たちだって、飛ぼう飛ぼうと常に羽をバタバタさせて頑張っていては
疲れてしまい、体もあちこち痛めます。
鳥たちのように上手に風に乗れれば、翼はほとんど動かさずとも空は飛べる。
私たち人間もそう自然に生きていけたら気持ちが良いだろうなぁ。
OL時代、会社の非常階段で、空を悠々と飛ぶ鳥をみながら、そんなことを考えていました。
ほんの数か月前の話ですが今は遠い昔の出来事のようです。