人との別れとは
人との縁はとても不思議なもので
なんとも言えない絶妙なタイミングで出会い、そして別れていく
私たちはついあの人がもっとこうであればなどと、自分たちにとって目先の都合の良いように他人が動くことを望んでしまいがちだが
人と人はそんな目先の都合ではなく、もっと長い目で見て私たちに何かを教えるために現れている
思いかえせば、今まで出会い別れてきた人たちは私に様々なことを教えてくれた
それは愛とか感謝とか口当たりのいいものばかりではなく
憎しみだとか嫉妬とか時には感じたくない感情も、いやおうなしに教えてくれた
どの場面を思いだしてもそれは本当に絶妙で
その人がもっとも適役だという人が選ばれて指南役をしてくれていたことに気づく
そして抵抗せずに学ぼうと受けとめ、自分の考えが変わってきた頃
自然と人と人は別れがくる
分かりあえずに諦めて疎遠になるように見える別れでも、実は分かり合えないと悟って疎遠になる
不思議なもので毎回そうなのだから別れのパターンは決まっているのだろう
そうは言っても
いくつになっても好きな人との別れは寂しい
大切な何かを失ってしまうような気がする
でも本当は大切な何かを手に入れたから別れるんだろう
人は人を通して大切な自分を知る
絵具で様々な色を出すためには白だけではなく黒も必要なように
苦い経験や苦手な人も自分の色を深めるための黒のエッセンスなのだろう
そういった経験で人は深くなる
淡く優しいパステルカラーだけでは表現できないものが作れるようになる
だからどんな人でも出会えたことには感謝をしたい
相手を好きになれなくても感謝はしたい
これからの私の人生にもまた多くの人が現れて何かを残し去っていくのだろう
何を学びどんな色が出せるようになるのか
未来の自分が楽しみだ