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人生の岐路で感じることを伝えたい

何もしなくても脳は疲れている

心や体と同じように私たちの脳も毎日私たちの生活を支えるために活動している。

時には脳にも休息を。と何もせずにボーッとすることもあるだろう。しかしボーッとしていても実は脳は休んでおらず働き続けているのはご存知だろうか?この何も活動していない時に働く脳の動きをDMN(デフォルトモードネットワーク)と言う。いざ活動を始める時のためにアイドリング状態で活動を続けている。

そしてまた何か活動をしている時もバックグラウンドで二重に活動をしていたりもする。人間って高度な生き物だなぁ。

そしてなんとこのDMNが1日の脳の活動の半分をも占めており脳全体の消費エネルギーは60〜80%というから驚きだ。あまり意識していないが私たちの脳の活動の多くをこのDMNに使っているというわけだ。

このDMNが働いている場面とは、ボーッと景色を眺めながら散歩をしているときやお茶やコーヒーを飲んで一息ついている時、またはボーッと空を眺めている時や、ぼんやり考え事をしながらTVを見たり、シャワーを浴びている時など。

このような状態の時は新しいアイデアが生まれやすくなる。クリエイティブな活動をしたい人は意識してこのDMN状態へ脳を持っていくことも良いだろう。

ただこのDMNは使い過ぎると脳疲労が起こる。集中がなく単純なミスをしてしまったり、いつも頭がモヤモヤとして思考がすっきりまとまらなくなったり、どうしようもない過去や将来をくよくよと悩んだりなどの弊害が生まれる。

そのためこのDMNのオンオフを切り替えることがおすすめだ。

何か新しいアイデアを生み出したい時には大いにぼんやりしてDMNを働かせよう。慣れた単純作業やうたた寝などもよくDMNが働くシチュエーションだ。そして今は脳を休めたいなと感じた時は集中瞑想がおすすめだ。集中瞑想とは外部からの刺激をなるべくシャットアウトして自分の呼吸に意識を向けたり、静かに数を数えたりと何かに集中して行う瞑想だ。その最中に雑念が浮かんできてもいったん傍へ寄せるような意識で雑念を保留にし、それにとらわれないようにする。ただ呼吸や数を静かに数えることに集中する。これでDMNをオフにして脳を休ませることが出来る。一長一短あるDMN。うまく使いこなして自分の脳を最大限に活用していきたいものだ。